「入社してどのような仕事をしたいですか?」
「入社後、どのような形で弊社に貢献できますか?」
「入社2年後3年後、あなたはどんな仕事をしていたいですか?」
この質問も面接でよく聞かれます。この質問の背景と回答の考え方、回答例について書いていきます。
質問の背景
この質問の背景としては、
・自分の中で入社するイメージを持っているか?
・的外れなイメージを持っていないか?
・面接官に対して、求職者が働くイメージを持たせられるか?
の3点です。
自分の中で入社するイメージを持っているか?
「入社してどのような仕事をしたいですか?」と聞かれて、答えられないというのは自分の頭の中で、その会社で働いているイメージが持てていない状態です。
反対に、この会社で働くイメージがあれば、具体的にこんなことをしてみたいという前向きなイメージを持つことができます。企業としては、具体的なイメージを持っているかどうかで、志望の熱意を計っているのです。
的外れなイメージを持っていないか?
具体的なイメージを持っているけれども、それが的外れなイメージだったり、現実離れしたイメージ、その会社では必要のないものだと意味がありません。
入社後に、「思っていた仕事と違う」「自分がやりたい仕事ができない」といったミスマッチを防ぐ為にも、この求職者が入社後に考えていることは、会社として環境を用意できるのか?などとイメージのすり合わせとして聞かれます。
面接官に対して、求職者が働くイメージを持たせられるか?
私も面接官として採用の現場に立ったことがありますが、求職者が自社で働くイメージが湧かない人は次の選考には進められませんでした。
自社で働いているイメージと言うのは、求職者の見た目ではなく、発する言葉からイメージすることができます。面接官の頭の中にあなたが働いているイメージを描かせてあげられるかがポイントとなります。
回答の考え方
入社もしていない状態なので、働いているイメージを面接官に植え付けると言われても難しいと思うかもしれません。それは、100%間違いのない回答をしなければならないと考えているからです。実際に働いていないのですから、そんな回答をすることは不可能に近いです。
あくまで仮説ベースでよいので、入社してやってみたいことを書き出してみましょう。そして、それが会社の利益にもなるというものであれば、より説得力が増します。
回答例
営業職
・入社したら、今までの経験を活かし、入社後は御社が未開拓の●●業界に営業をかけて新規顧客の獲得をしたいと考えております。
事務職
・以前から希望していた事務職なので、まずは基礎的なことをしっかりと先輩に教わるだけではなく、自分でも積極的に勉強をしていきたいと考えております。ゆくゆくは事務のことは自分に聞けば解決できるという存在になり会社を陰でサポートしていきたいです。