面接の中で必ずといって良いほど聞かれるのが転職理由(退職理由)です。
なぜ今の会社を辞めて転職をするのかという理由を、応募企業の面接官のような第三者にも納得してもらえるような説明をしなければなりません。
転職する理由はヒト・モノ・カネの3つが多い
多くの求職者の転職理由は、人・モノ・金の3つに分けることができます。
人が原因で転職を希望する場合
上司や同僚などと気が合わず一緒に働くのが嫌で転職を考えるパターンです。
一度、関係性が悪化してしまうと改善をすることが難しい上、毎日顔を合わせなくてはいけないため、段々とその環境の居心地が悪くなってしまい職場を去りたくなるケースです。
モノが原因で転職を希望する場合
仕事の内容や取り扱う商品やサービスに不満があり転職を考えるパターンです。
自社で取り扱っている製品やサービスが、顧客のために役立っていないものであったり、法に触れてしまうようなものだと、取り扱う人の自信が段々となくなってしまい転職を考えるケースです。
金が原因で転職を希望する場合
人・モノ・金の中で一番多いパターンです。
今もらっている給料が働きに見合わない、今の金額では将来の見通しがたたないといった理由で転職を考えるケースです。日本人自体がお金の話をするのは品がないと言われながらも、多くの人はお金が原因で転職に踏み切っていることも事実です。
転職理由は自分本意な理由ではNG
今の会社を退職して転職をするということは、現状に対して何かしらの不満があるからなのですが、その不満を不満のままにしてしまっては、応募企業側第からすると自分本意な理由と判断されてしまいます。
企業側も、何かしらの不満があって転職をしているということは分かっています。その不満に対してどのように向き合ったのかという話を聞きたがっているのです。
逆の立場になって考えてみるとよく分かるのですが、自分が求職者を選考する立場ならば、不満を口にするだけの人と、不満に対して向き合った人とでは、どちらが一緒に働きたいと思いますか?ほとんどの人は後者を選ぶと思います。
このように、「第三者がどう思うか?」という視点を持つことが大切になってくるのです。
不満に対してどれくらいの行動をしたのか?
不満に対して向き合うということとは、すなわち、どれくらい不満の解消に向けて行動をしてきたのかという点です。
例えば、営業をやっているがなかなか給料が上がらないといった場合は、まずはどのようにしたら給料があがるのか考えて見ることです。
営業であれば、取り扱っている商品やサービスを販売することが評価の対象になるかと思われます。
評価される基準が商品やサービスの販売であれば、件数や金額が重要になってきますので、どれ位、売れると自分の給料以上の成績になるのかを、ザックリでも良いので計算してみましょう。
計算結果がでれば、あとはそれを週ごとなどに落とし込み営業活動に臨んでみましょう。
月末になったら、「今月は、これだけ販売することができました。もう少し給料に反映させていただけませんか?」とこうしょうしてみてください。そこで首を縦に振らないのであれば昇給は難しでしょう。
以上のような不満と向き合い行動することは、後々の面接に活きてきます。
企業が心配するのは退職時と同じ状況になった時にまた辞めないか?
企業は、なぜ不満を抱えただけの人と不満に対して向き合う人が2人いたら後者を選ぶのでしょうか?
なぜなら、不満を抱えただけの人というのは、また同じ問題が出てきた時に会社を辞めるという選択をする可能性が高いからです。
反対に、不満に対して向き合う人というのは、問題を一度、解決しているので、同じ問題が出てきても会社を辞めるという選択は限りなく低いため、企業側も安心して採用することができます。
まとめ
転職理由の中で多いのはヒト・モノ・カネである。
ヒトであれば人間関係、モノであれば取り扱う商品やサービス、カネの場合は待遇面としての不満であると考えられる。
ただし、企業側には多段に不満を持っているだけという人は魅力的に映らない。
企業側を納得させるためには転職を決意するまでの間に、しっかりと仕事においての問題の結果を残すことです。